
バングラデシュは人口1億7千万人を抱え、衣料品・縫製品産業や農業などを主要産業とする国家です。
日本からの有償・無償資金や技術協力などをもとに、きわめて親日的な国民性を持つ国でもあります。
現在、日本に在住しているバングラデシュ人は、約2万5千人です。
本記事では、バングラデシュ人の特徴や雇用時の留意点について解説します。
目次
国風から見るバングラデシュ人の特徴
バングラデシュは、人口1億7千万人を抱える南アジアの国です。
公用語はベンガル語で、衣料品・縫製品産業や農業などが主要産業となっています。
日本からの有償・無償資金や技術協力などをもとに、きわめて親日的な国民性を持っているのも特徴です。
現在、日本には約2万5千人のバングラデシュ人が在住しています。
バングラデシュ人の性格
バングラデシュ人の性格には、いくつかの特徴があります。
社交的でフレンドリーな一面に加え、親日家や頑張り屋が多い一方で、長期的な計画を立てるのは得意ではないことなどが挙げられます。
それでは、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
社交的でフレンドリー
バングラデシュ人は、非常に社交的でフレンドリーな性格を持っています。
初対面の相手にも積極的に近づき、仲良くなろうとする傾向があります。
その距離感や積極性に驚いたり、警戒したりする日本人もいるかもしれませんが、社交的で話し好きな性格はビジネスにおいてプラスに働くことが多いでしょう。
日本語の上達が早かったり、職場の雰囲気に素早くなじむ傾向があるのも、バングラデシュ人の特徴といえます。
親日家が多い
バングラデシュに親日家が多い理由は、日本が同国に対して世界で最も多く援助を行っているからです。
バングラデシュがパキスタンから独立したあと、日本は道路などのインフラ整備、農業、教育、IT分野で支援を行ってきました。
日本の援助が広く知られていることが、バングラデシュで親日家が多い要因となっています。
日本に対する好意的な印象は、日本で働くバングラデシュ人にとってもプラスに働くでしょう。
頑張り屋が多い
バングラデシュでは、子どもの頃から親に厳しく育てられるため、忍耐力が強くハードワーカーな人が多いのが特徴です。
家庭での勉強に対する厳しさは日本以上ともいえ、勉強の成果によって「良い子・悪い子」が判断される傾向があります。
経済状況や家庭環境に関係なく、学力が非常に重視されているのです。
学校では毎週テストが行われ、高い評価をめざして必死に勉強する文化があります。
このような背景から、仕事においても厳しさを乗り越え、最後までやり抜く力を持つ人が多いといえるでしょう。
長期的な計画は得意ではない
バングラデシュでは気候などの影響もあり、中間所得層でも長期的な計画を立てないことが少なくありません。
雨季には洪水が頻発し、デモが起これば公共交通機関が停止するため、計画が立てにくい状況があるのです。
ビジネスにおいても、長期的な視点を持たない人が多い傾向があります。
しかし、これは気候などの環境要因によるものであり、指導やサポート次第で改善可能な点でもあります。
文化から見るバングラデシュ人の特徴
バングラデシュの人口の9割はイスラム教徒ですが、ヒンドゥー教徒や仏教徒もいます。
バングラデシュ人はイスラム教徒であるという前提は持たず、個人の信仰を尊重することが大切です。
ここでは、バングラデシュ人の文化的な特徴について見ていきましょう。
尊敬できる人には忠義を尽くす
バングラデシュ人は人間関係において、相手を尊敬する心を重視する特徴があります。
特に尊敬する相手のもとでは、つきっきりで働き、あらゆることを献身的に行う精神を持っています。
関係性の構築が非常に重要であり、尊敬する相手に対してはしっかり指示に従う傾向があるのです。
信頼関係を築き、適切なコミュニケーションを取ることが、バングラデシュ人との良好な関係を築く鍵となるでしょう。
酒・豚肉はタブー
バングラデシュ人の多くはイスラム教徒であるため、お酒が飲めない、豚肉を食べられないなどのフードタブーがあります。
ただし、厳格にイスラム教の教えを守る人ばかりではなく、穏健派のムスリムが多いのも特徴です。
日本文化を理解し、教えを守りながらも日本社会になじんでいく人も多いでしょう。
異なる宗教を信仰していることを常に尊重し、配慮することが大切です。
ラマダンがある
イスラム歴の9月には、「ラマダン」と呼ばれる断食期間がおよそ1ヵ月間あります。
断食期間中は、日の出から日没まで飲食が禁止されていますが、夜間は飲食が可能です。
断食といっても完全に食べ物を口にできないわけではなく、夜間に十分な食事をとることは可能です。
なお、6歳未満の子どもや妊婦、病人などは断食が免除されます。
バングラデシュ人が日本で働く理由
日本で働きたいと考えるバングラデシュ人は非常に多くいます。
日本での就職を望む主な理由は、「給与の違い」です。
経済成長が進むバングラデシュですが、国内GDPは日本の20分の1程度にとどまっています。
バングラデシュの現地初任給は約1万5千円と低い水準にあり、多くのバングラデシュ人は稼いだお金を母国の家族に送金しているのです。
日本の職場での待遇が大きな魅力となっているのも頷けます。
バングラデシュ人の雇用時の留意点
バングラデシュ人を雇用する際には、いくつかの留意点があります。
宗教観を否定せず、終身雇用の文化がないことを理解しておくことが必要です。
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
宗教観を否定しない
バングラデシュ人の多くはイスラム教徒であり、宗教上の理由から飲食できないものや、お祈りの時間が1日に数回あります。
ただし、ムスリム穏健派が多く、適応力が高いため、日本文化にもなじみやすい傾向があるでしょう。
厳格な神経質さは求めませんが、相手の宗教や文化を許容する姿勢を持つことは重要です。
宗教的な配慮を怠らず、お互いを尊重し合える環境づくりを心がけましょう。
終身雇用の文化はない
バングラデシュでは、多くの国と同様に終身雇用制度が一般的ではありません。
ハングリー精神が強いため、放置してしまうと、より良い待遇やスキルを学べる職場を求めて転職する可能性があります。
キャリアアップの道筋や、どのような経験や教育が受けられるのかを明確に示すことが重要でしょう。
バングラデシュには日本の「察しの文化」はないため、具体的に説明しないと理解してもらえないことを念頭に置くべきです。
バングラデシュ人の特徴や文化を理解して一緒に働こう
バングラデシュ人は社交的でフレンドリーな性格を持ち、親日家も多いのが特徴です。
一方で、長期的な計画を立てるのは、あまり得意ではない傾向があります。
イスラム教徒が多いため、宗教上のタブーにも配慮が必要です。
日本で働く主な理由は給与の違いですが、終身雇用の文化はないため、キャリアアップの道筋を示すことが重要でしょう。
バングラデシュ人の特徴や文化を理解し、お互いを尊重し合える環境づくりを心がけることで、良好な関係を築いていけるはずです。