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外国人社員向け研修で実施すべき内容は?注意点もあわせて紹介

近年、日本企業における外国人材の採用が増加傾向にあります。

しかし、文化や価値観の違いから、せっかく採用した人材が早期退職してしまうケースも少なくありません。
このような事態を防ぐためには、入社時の研修が重要な役割を果たします。

本記事では、外国人社員向け研修で押さえるべきポイントと、実施時の注意点について詳しく解説していきます。

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外国人社員向け研修の内容

外国人社員向け研修の内容

外国人社員が日本の企業文化に順応し、その能力を十分に発揮するためには、適切な研修プログラムが欠かせません。

以下では、研修に盛り込むべき重要な要素を、3つのポイントに分けて説明します。
これらの要素を組み合わせることで、外国人社員の円滑な職場適応を支援することが可能です。

日本文化への理解を促す

日本の企業文化には、海外では見られない独特の特徴があります。

例えば、「報連相」という概念は、日本企業特有のコミュニケーションスタイルといえるでしょう。
また、時間に対する厳格な姿勢や、非言語コミュニケーションの重要性も、外国人社員にとっては新しい経験となる可能性が高いものです。

ビジネスマナーの面では、名刺交換や席次といった基本的なルールを押さえておくことも重要です。
これらのマナーを知らないことが原因で、取引先とのトラブルに発展するケースも報告されています。

さらに、日本人特有の「阿吽の呼吸」や「暗黙の了解」といった文化的要素についても、事前に説明しておくことで、後々の誤解を防ぐことができます。

会社の理想とする価値観を共有する

日本企業における評価基準や昇進システムは、多くの外国人社員にとって理解が難しい部分です。
特に、長期雇用を前提とした人事評価や、個人の成果がすぐに昇給・昇格に結びつかない仕組みは、説明が必要な点といえます。

このような状況で重要なのは、会社のめざす方向性や、提供するサービスの意義を明確に伝えることです。
自分たちの仕事が社会にどのように貢献しているのか、という視点を共有することで、モチベーションの維持・向上につながります。

また、評価基準が曖昧に感じられるなかで、どのように企業に貢献し、キャリアを築いていけるのかをイメージできるよう支援することも大切です。

実際の現場を見学してもらう

座学に加えて、実際の職場環境や業務の様子を見学する機会を設けることで、より具体的な理解を促すことができます。
たとえば、製造業であれば製品がどのように作られているのかを間近で体感でき、サービス業であれば顧客対応の具体的な方法や雰囲気を把握することが可能です。

また、現場で働く同僚との交流を通じて、会社の文化や価値観に触れる機会にもなります。
このような体験を通じて、外国人社員は自身の役割をより明確に理解し、モチベーションを高めることが期待できます。

外国人社員向けに研修を行うメリット

適切な研修を実施することで、外国人社員の受け入れがスムーズになります。
また、組織全体にもポジティブな影響をもたらすことが可能です。
以下では、外国人社員向けに適切な研修を行うメリットを確認していきましょう。

コミュニケーションが円滑になる

文化的な違いを理解することで、日本特有のコミュニケーションスタイルにも適切に対応できるようになります。
これにより、職場での誤解やトラブルを未然に防ぐことが可能です。

また、研修を通じて日本人社員との交流機会を持つことで、言語面での自信も徐々に身についていくでしょう。
その結果、職場の一体感やチームワークが強化され、ストレスの少ない働きやすい環境が整うことも期待できます。

仕事に対する不安を解消する

言語の壁は、業務内容の理解を妨げるだけでなく、職場での疎外感にもつながりかねません。

しかし、日本企業特有の習慣を理解し、日本人社員との関係構築が進むことで、こうした不安は大きく軽減されるでしょう。

自分の意見を表現しやすい環境が整うことで、早期離職のリスクも低下し、人材の定着率向上につながります。

さらに、安定した職場環境は、キャリア成長の機会を広げることにもなります。

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外国人社員向けに研修を行う際の注意点

効果的な外国人社員向け研修を実施するためには、いくつかの注意点があります。

  • 外国人社員の価値観を尊重する
  • 理解できる言語を用いる
  • 研修期間終了後もフォローを継続する

ここでは、上記の注意点について詳しく見ていきましょう。

外国人社員の価値観を尊重する

外国人社員が安心して働ける環境を作るためには、互いの価値観を尊重し合う姿勢が不可欠です。

文化や宗教、働き方に対する考え方は国や地域によって異なります。
そのため、研修では一方的に日本の価値観を押し付けるのではなく、参加者の背景や考え方を理解し、共感する姿勢が求められます。

例えば、時間管理や上下関係に対する認識が異なる場合、それを否定するのではなく、会社の期待する基準を説明しながら、双方が歩み寄れる方法を探ることが重要です。

理解できる言語を用いる

外国人の理解をめざすため、説明は簡潔に行い、必要に応じて通訳や多言語資料を用意するべきです。

特にビジネス用語や専門用語は、日本語が堪能な外国人にとっても理解が難しい場合があります。
そのため、専門用語や業界特有の言葉を使用する場合は、わかりやすい表現や補足説明を加えることが必要です。

また、通訳者を配置したり、視覚的にわかりやすいスライドや動画を活用したりすることで、言語の壁を越えたコミュニケーションがとりやすくなります。

研修期間終了後もフォローを継続する

研修が終了した後も、定期的なミーティングやメンター制度を通じて、継続的なサポート体制を整えることが重要です。

研修中に学んだ知識やスキルを実際の業務に適用する際には、さまざまな疑問や課題が生じる可能性があります。
これに対処するため、定期的な面談やフィードバックの機会を設け、困難に直面している箇所を解決する支援を提供することが効果的です。

また、メンター制度を導入し、経験豊富な社員がサポートする仕組みを整えると、外国人社員はより自信を持って仕事に取り組めます。

外国人社員向けの研修で働きやすい職場作りをしよう

外国人社員向けの研修は、単なる知識伝達の場ではありません。
異文化理解を深め、円滑なコミュニケーションを実現するための重要な機会となります。

研修内容を適切に設計し、継続的なフォロー体制を整えることで、外国人社員が活躍する職場環境を作ることができるでしょう。

特に注意したいのは、一方的な日本文化の押し付けにならないよう、互いの価値観を尊重し合う姿勢を持つことです。

このような取り組みを通じて、多様な人材が活躍できる、真のグローバル企業へと成長することが期待できます。

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執筆者について

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