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外国人技能実習生の生活指導員とは?役割やなるための要件について解説

近年、日本では外国人技能実習生の受け入れが増加しています。
彼らが日本での生活に馴染み、技能実習を円滑に進められるよう、サポートするのが「生活指導員」です。

本記事では、外国人技能実習生の生活指導員の役割や仕事内容、なるための要件などを詳しく解説します。
また、生活指導員になるための講習についても紹介していますので、外国人技能実習生の支援に興味がある方や、この職種での就職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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外国人技能実習生の生活指導員とは

外国人技能実習生の生活指導員とは

外国人技能実習生の生活指導員は、外国人技能実習生に対して生活指導を行う重要な役割を担います。
主な業務は、外国人技能実習生の生活相談窓口を担当して、技能実習生のトラブルや失踪を防ぎ、技能実習の円滑な実施を支援することです。

「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律」(以下、技能実習法)では、技能実習の実施機関に対して生活指導員の配置を義務付けています。
これは、外国人技能実習生が日本での生活に適応し、充実した技能実習を行えるようにするためです。

生活指導員は、外国人技能実習生と日本社会をつなぐ架け橋としての役割も果たします。
言語や文化の違いによる誤解やトラブルを未然に防ぎ、実習生が安心して日本での生活を送れるようサポートするのです。

外国人技能実習生の生活指導員の仕事内容

外国人技能実習生の生活指導員は、多岐にわたる業務を担います。
ここでは、主な業務内容を以下の4つのカテゴリに分けて詳しく解説します。

  • 日常生活支援
  • 健康管理
  • トラブル対応
  • 交流促進

それぞれの内容について具体的に見ていきましょう。

日常生活支援

生活指導員の最も基本的な役割は、外国人技能実習生が日本での日常生活をスムーズに送れるようサポートすることです。
ゴミの分別方法や収集日の説明、近隣のスーパーマーケットや生活必需品を購入できる場所の案内、公共交通機関の利用方法の指導などを行い、日本特有の習慣やルールについての理解を促します。

また、銀行口座の開設や携帯電話の契約といった各種手続きのサポートも重要な業務です。
これらの支援を通じて、外国人技能実習生が日本の生活に適応し、地域社会の一員として円滑に過ごせるよう導きます。

健康管理

外国人技能実習生が技能実習を継続できるよう、健康管理をサポートすることも生活指導員の重要な役割です。
定期健康診断の重要性を説明したり、近隣医療機関を紹介したり、その受診方法を指導したりします。
また、怪我や病気の際には速やかにその対応方法などを伝えます。

さらに、日本の医療保険制度についての基本的な情報提供も欠かせません。
生活習慣の違いによる健康上の問題が発生しないよう、日本の気候や食生活に関する助言も行います。
外国人技能実習生の心身の健康を守ることで、充実した技能実習生活を送れるようサポートするのです。

トラブル対応

外国人技能実習生が日本で生活するなかで、さまざまなトラブルに遭遇する可能性があります。
これらのトラブルを未然に防ぎ、またトラブルが発生した際には適切に対応するのも、生活指導員の仕事です。

職場でのコミュニケーションの問題解決や、寮生活における他の実習生とのトラブル調整、近隣住民とのトラブル解決のサポートなどが主な業務となります。
また、文化や習慣の違いによる誤解の解消も重要な役割です。

トラブルが発生した際は、外国人技能実習生の相談に丁寧に耳を傾け、適切なアドバイスを行います。
必要に応じて監理団体とも協力しながら、問題の円滑な解決を図ります。

交流促進

外国人技能実習生の日本での生活をより豊かなものにするための交流促進も、生活指導員の重要な役割です。
外国人技能実習生同士の交流イベントの開催や、日本人との文化交流会の企画などを行います。

また、地域の季節行事(花見、夏祭り、忘年会など)への参加支援や、地域のボランティア活動への参加機会の提供も重要です。
これらの活動を通じて、外国人技能実習生が日本文化をより深く理解し、充実した実習生活を送れるようサポートします。
同時に、地域社会との良好な関係構築にも貢献します。

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外国人技能実習生の生活指導員になるための要件

外国人技能実習生の生活指導員になるための要件は、技能実習法施行規則12条に規定されています。
主な要件は、申請者(技能実習実施者)または常勤の職員・役員であること、そして技能実習を行う事業所に所属していることです。

特筆すべきは、生活指導員になるために特別な資格は不要だということです。
しかし、外国人技能実習生のサポートを適切に行うためには、一定の知識やスキルが求められます。

一方で、欠格事由に該当する者(禁錮以上の刑に処せられ、執行終了日から5年を経過していない者など)や、過去5年以内に出入国または労働に関する法令に関し不正または著しく不当な行為をした者、そして未成年者は生活指導員になることができません。

これらの要件を満たしていれば、基本的に生活指導員になることが可能です。
ただし、外国人技能実習生のサポートを効果的に行うためには、日本語教育や異文化コミュニケーションなどの知識があるとより良いでしょう。

外国人技能実習生の生活指導員になる方法

外国人技能実習生の生活指導員になるには、前述の要件を満たしていることが前提となります。
ただし、より良く業務を遂行するためには、任意の講習を受講することがおすすめです。

生活指導員として必要な知識やスキルを体系的に学べるほか、最新の法令や制度について情報を得られます。
また、他の生活指導員との交流や情報交換の機会が得られることも大きなメリットです。
さらに、優良な実習実施者の認定要件で加点の対象になるという利点もあります。

講習は通常4時間の講義と30分の理解度テストで構成されており、合格者には受講証明書が交付されます。
講習内容は、外国人技能実習制度の概要、生活指導員の役割と責任、異文化コミュニケーションのポイント、トラブル対応の方法などです。

<講習概要>

講義内容 ① 外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律について
② 技能実習生との向き合い方について
③ 労働基準法及び関係労働法令について
④ 労働災害防止・労働災害時対応について
講義時間 4時間(各1時間)
理解度テスト 30分

最近ではオンラインでの受講も可能になっており、より受講しやすくなっています。
講習を受講し、理解度テストに合格することで、より自信を持って生活指導員としての業務に取り組むことができるでしょう。

生活指導員として外国人技能実習生をサポートしよう

外国人技能実習生の生活指導員は、技能実習制度を支える重要な存在です。
日常生活支援、健康管理、トラブル対応、交流促進など、多岐にわたる業務を通じて、実習生の円滑な生活と実習をサポートします。

特別な資格は不要ですが、講習受講で知識やスキルを磨くことができます。
実習生との信頼関係構築や文化理解も欠かせません。

生活指導員として活躍することは、日本の国際化や多文化共生社会の実現に貢献する素晴らしい機会です。
興味を持たれた方は、ぜひこの役割にチャレンジしてみてください。

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執筆者について

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