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特定技能の生活オリエンテーションとは?実施時間や内容について紹介

特定技能の生活オリエンテーションは、特定技能1号の在留資格を持つ外国人が日本で安心して生活し、仕事に専念できるようサポートするために欠かせないものです。
金融機関や医療機関の利用方法、交通ルール、生活マナーなど、日本での生活に必要な情報を母国語で提供します。

本記事では、生活オリエンテーションの内容や実施方法、注意点などを詳しく解説します。

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特定技能の生活オリエンテーションとは

特定技能の生活オリエンテーションとは

特定技能の生活オリエンテーションは、特定技能1号の在留資格を持つ外国人が日本で生活するなかでの困りごとや不安を少しでも取り除き、仕事に邁進できる体制を整えるために、受入機関などが実施する情報提供のことです。
1号特定技能外国人支援計画の記載事項の一つで、実施することが必須となっています。

入国もしくは在留許可後に、遅滞なく実施しましょう。

特定技能の生活オリエンテーションはいつ何時間実施するべき?

生活オリエンテーションは、外国人が特定技能の在留資格を得たあと、少なくとも8時間以上を行う必要があるとされています。
疑問を持ったり理解できなかったりするポイントについて質問しやすく、また、すぐに回答できる体制を整えなければなりません。

他の在留資格で勤務していた方が、同じ企業でそのまま特定技能へ変更し、就業先や生活環境が変わらない場合でも、少なくとも4時間以上実施する必要があります。

特定技能の生活オリエンテーションの内容

生活オリエンテーションでは、日本で生活していくうえで欠かせないさまざまな情報を提供します。

金融機関の利用方法

金融機関における入出金や振込などの方法、利用可能な時間やATMの使い方、手数料などを説明します。
また、在留資格を更新することなく帰国する場合は、自己名義の銀行口座を閉鎖する手続きが必要となることも伝えましょう。

医療機関の利用方法

症状別に利用可能な医療機関や受診の方法、保険証を持参する必要があることなどを説明します。
アレルギーや宗教上の理由で治療に制限がある場合は、医療機関に必ずその旨を伝えることが大事であることも伝えましょう。

交通ルール

歩行者は右側通行、車両は左側通行で歩行者優先であること、自転車を運転する場合は、自転車損害賠償責任保険への加入するべきであることなどを説明します。
横断歩道や踏切の渡り方や交通信号機の赤や青の表示に従うことなど、当たり前と思えることも説明しておくべきでしょう。

交通機関の利用方法

就労や生活する地域の公共交通機関や、その利用方法を説明しましょう。
住居から勤務先までの経路や所要時間、通勤定期やきっぷ、交通系ICカードなどの購入方法や利用方法を説明します。

生活ルール・マナー

就労や生活する地域におけるゴミの分別や出し方など、廃棄の方法は必ず説明しましょう。
町中では喫煙場所が決められているところがあることや、近隣に配慮した喫煙マナーも説明しておくべき情報です。

生活必需品の購入方法

就労や生活する地域のスーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストア、家電量販店などの所在地を説明します。
就労・居住エリアでの生活必需品の調達に困ることがないように説明しましょう。

気象情報や災害時に行政から提供される災害情報の入手方法

気象情報や災害情報に関するホームページやアプリ、出身国別の外国人向けのコミュニティサイトなどについて説明します。
災害時に母国語での情報取得に役立つアプリなどをまとめたリーフレットが、内閣府のWebサイトからダウンロードできることも伝えましょう。

日本で違法となる行為の例

原則として銃砲刀剣類の所持が禁止され、 大麻や覚醒剤などの違法薬物の所持は犯罪であることなどを説明します。
また、街で警察官に在留カードの提示を求められた際、携帯していないことを理由に提示しないことは許されないなど、違反となりうる行為についてすべて説明しておきましょう。

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特定技能の生活オリエンテーションを実施する際の注意点

特定技能の生活オリエンテーションを実施する際の注意点

生活オリエンテーションを効果的に実施するためには、いくつかの注意点があります。

母国語に対応した資料を準備する

生活オリエンテーションの効果を最大化するためには、対象の外国人が十分に理解できる言語で実施することが求められます。
日本で働いて生活していくうえで欠かせない情報であるため、しっかりと理解してもらう必要があるのです。
母国語での説明が難しい場合、最低でも母国語に対応した資料を準備しておきましょう。

確認書を保管する

生活オリエンテーションを実施したあとは、生活オリエンテーションの確認書に署名を受け、保管しておかなければなりません。
ただし、生活オリエンテーションの確認書は、入国管理局への提出は求められていません。

状況によって手続きに同行する

公的機関に各種届出をするにあたっては、口頭で説明するだけでは理解が難しいこともあります。
状況によっては関係窓口に同行し、書類作成や手続きを補助してください。
特に離職時の国民健康保険や国民年金の手続きについては、同行することが望ましいとされています。

理解度によって定期的に実施する

生活オリエンテーションは、定期的に実施する必要があります。
日本で生活するうえで欠かせない内容ばかりであるため、特定技能外国人の理解度に応じて繰り返し行うのが良いでしょう。

特定技能の生活オリエンテーションについて理解し適切に実施しよう

特定技能の生活オリエンテーションは、外国人が日本で安心して働き生活するために非常に重要な役割を果たすものです。
金融機関や医療機関の利用方法、交通ルール、生活マナーなど、日本で生活するうえで必要不可欠な情報を、母国語に対応した資料を使って8時間以上かけて丁寧に説明する必要があります。

また、実施後は確認書を保管し、必要に応じて手続きに同行したり、定期的に繰り返し実施したりすることも大切です。
特定技能外国人が日本での生活にスムーズに適応し、仕事に専念できるよう、生活オリエンテーションを適切に実施していきましょう。

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執筆者について

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