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外国人技能実習生は雇用保険への加入が必要?その他の保険も解説

外国人技能実習生を受け入れる際、事業主はさまざまな手続きや準備が必要となります。
そのなかでも特に重要なのが、各種保険への加入です。

本記事では、外国人技能実習生の雇用保険加入の必要性を詳しく解説します。
また、その他の加入が必要な保険についても併せて紹介していきます。
外国人技能実習生の受け入れを検討されている事業主にとって、貴重な情報となるでしょう。

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外国人技能実習生は雇用保険への加入義務がある

外国人技能実習生を受け入れる際、雇用保険への加入について気になる事業主も多いでしょう。
結論からいえば、外国人技能実習生は雇用保険への加入義務があります。

雇用保険は、労働者が失業した場合でも安定した生活を送るため、また再就職を促進するための支援を行うものです。
外国人技能実習生も労働者とみなされるため、実習受け入れ事業者には雇用保険へ加入させる義務があります。

この加入義務は、一人でも労働者を雇用している場合に適用されます。
たとえ労働者が加入を拒否していても、事業主は強制的に加入させなければなりません。

ただし、一部の農林水産事業を個人で経営している場合には、任意加入が適応となります。
自社の事業が該当するかどうかは、専門家に確認することをおすすめします。

外国人技能実習生の雇用保険の機能

雇用保険は、外国人技能実習生にとって重要なセーフティーネットの役割を果たします。
特に、予期せぬ事態で技能実習が中断された場合に、大きな支えとなります。

雇用保険の主な機能は、技能実習生が実習の途中で解雇され、次の就労先を探すまでの期間の生活資金として基本手当を給付することです。
この給付が受けられる対象は、技能実習期間中に解雇され次の就労先を探したい実習生、あるいは技能実習期間が終わったが帰国困難のため就労先を探したい実習生で、雇用保険への加入実績が通算12ヵ月以上ある場合に限られます。

ただし、雇用保険を受け取るためには、技能実習生自身がハローワークへの申し込みを行う必要があります。
事業主は、この点を技能実習生に事前に説明しておくことが大切です。

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外国人技能実習生の加入義務があるその他の保険

外国人技能実習生の受け入れにあたっては、雇用保険以外にも加入が必要な保険があります。
これらの保険は、技能実習生の健康と安全を守るために欠かせないものです。

以下では、雇用保険以外に加入義務のある主な保険について簡単に紹介していきます。
それぞれの保険の特徴や加入手続きについて、事前に理解しておくことで、スムーズな受け入れ準備が可能となります。

健康保険

健康保険は、外国人技能実習生の健康維持に重要です。
健康保険に加入することで、病気やケガで医療機関を受診した際に医療給付を受けられ、自己負担を少なく抑えられます。

来日後、講習期間中は企業に雇用されていない状態であるため、国民健康保険に加入することになります。
その後、技能実習生として企業に雇用されると、社会保険(健康保険・厚生年金)への加入が必要です。

毎月の社会保険料は、受け入れ企業と技能実習生が半分ずつ負担します。
保険料は技能実習生が受け取る給料から天引きされる仕組みです。

一方、国民健康保険の保険料は技能実習生が全額負担することになります。
事業主の方は、これらの違いを理解し、技能実習生に適切に説明しなければなりません。

労災保険

労災保険は、技能実習生の安全を守るために欠かせない保険です。
この保険は、通勤から退勤までの間に起きたケガや病気、さらには不幸にして起こってしまった死亡に対する補償を行います。

労働者は加入が義務付けられており、受け入れ企業に雇用された技能実習生も当然加入義務対象となります。
労災保険の保険料は全額雇用主が負担するため、技能実習生が支払う必要はありません。

事業主は、労災保険への加入を忘れずに行い、技能実習生が安心して業務に取り組める環境を整えることが重要です。

年金保険

年金保険は以下の条件を満たした場合に加入が必要です。

  • 企業に雇用された70歳未満の労働者
  • 一般社員の1週間の所定労働時間の3/4以上勤務している
  • 一般社員の1ヵ月の所定労働日数の3/4以上勤務している

外国人技能実習生は一般社員と同様の勤務をするケースが多く、ほとんどの場合で年金保険への加入が必要です。

企業に雇用されると、厚生年金保険(社会保険)へ加入することになります。
給与に対して厚生年金保険料率をかけた値の保険料を、雇用主と技能実習生との折半で支払います。

事業主は、この保険料の負担についても技能実習生に事前に説明し、理解を得ておくことが大切です。

介護保険

介護保険制度は、40歳以上になると加入義務が発生する保険です。
この保険に加入することで、将来必要になった際の介護サービスに対し、給付を受けることができます。
介護保険料は医療保険料と一緒に徴収され、技能実習生が負担する金額は雇用主と折半となります。

技能実習生は40歳未満であることが多いため、実際に介護保険に加入するケースは比較的少ないかもしれません。
しかし、事業主は採用する技能実習生の年齢に関わらず制度を理解し、必要に応じて適切に対応できるよう準備しておくことが重要です。

外国人技能実習生は雇用保険は忘れずに加入すること

外国人技能実習生の受け入れにあたっては、雇用保険をはじめとする各種保険への加入が不可欠です。
雇用保険は技能実習生の生活を守る重要な役割を果たします。
健康保険、労災保険、年金保険なども同様に重要で、技能実習生の安全と健康を確保します。

事業主は各保険の特徴や手続きを理解し、適切に対応することが必要です。
また、これらの情報を技能実習生にもわかりやすく説明し、相互理解を深めることが求められます。

適切な保険加入は、技能実習生の権利を守り、充実した技能実習プログラムの実施につながります。
事業主の責任ある対応が、日本の産業界の発展に貢献するのです。

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執筆者について

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